タイトルは8割釣りです。
まいどおなじみ、第8回米子映画宴。
今回は「SF映画の昭和」と題して、昭和の国産SF映画に登場する未来描写、そして当時の変わらない日常に注目しつつ、「透明人間」と「妖星ゴラス」の魅力を語る回です。
当時はあまりに荒唐無稽だったり、おかしな描写だったりするものが、時代がかわることで別の意味になって、ときに素晴らしい演出効果を生み出してしまう面白さを堪能します。
例えば、磁気テープがカタカタと回り、良く解らないランプがチカチカと点滅し、おそらく2進数で書かれたと思われる通信文をなんなく読みこなす女性隊員も、もしかしたらひと回り、いや、3回まわってワンと鳴いたほどの流行サイクルを経過した果てかも。
さすがに2進数はムリですね。
ほか、細かい面白かったところ。
「透明人間」の後半に、主人公の透明人間がギャング団と戦うシーンがあるですが、一人のギャングが、手首を取られてひねり上げられて、そこから投げられるカットがあります。
これ、押井守監督の「攻殻機動隊/GHOST IN THE SHELL」序盤で、光学迷彩を装備した草薙素子がテロリストをとらえるシーンに、同じ動きがありました。
動きと、投げるタイミングも同じように感じたし、なにより、主人公が透明というところも共通します。ただ似てるだけかも知れませんけどね。
あと、警官隊がトラックの荷台に乗って登場して、いっせいにキャバレーになだれ込んでギャング団をタコ殴りにして、ふたたびトラックの荷台にわらわらと乗り込んで、次の現場へ移動していくシーン。私は、宮崎駿の香りがすごくしたんですが、どうでしょう。
今回、OPとして、映画宴三姉妹による短いテスト映像が上映されたんだですが、解説入れながら、映像の作り方講座みたいなのやっても面白いんじゃないかと思いました。
次回、またまた軌道から離れて、テーマは田宮模型です。楽しみです。