映画「若おかみは小学生!」についての感想まとめについて少し

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映画レビュー「若おかみは小学生!ってホントに"感動的"な映画ですか?」

どうやら「滅私奉公」という言葉を、「自分の利を捨ててでも相手の利になるようにする」かのように捉えている人がわりと多いみたいです。まぁそういう経営者のニュースや記事も少なくないので、さもありなんと思いますが。

「奉公」とは本来、公職につくことで、「個人の利益を捨ててでも公に仕える」ことを意味します。しかし現代の「奉公」はあくまで「業(ぎょう)」であるから、当然、奉仕に見合う代価をいただきます。
いわゆる「サービス業」ですね。

踏まえて。

接客業も業であるから、描写はありませんが、当然おっこも代価をもらっているはずです。この点は「ブラック」ではないか、慎重を期すなら「不明」ですね。

なし崩し的に女将見習いをするに至った点は「ブラック」といえそうですが、そこがこの物語のフィクションとしてのキモでしょう。

劇場版の劇中では周囲の勘違いから女将見習いが許可されますが、現実には、おっこがやりたいと訴えても、やらせることはありえません。なぜならおっこは12歳で、法的に15歳以下を労働者として雇うことは出来ないからです。

さらに、これは劇中で真月に言及させることでメタ表現になっているのが面白いところですが、子供が接客に出てくると、お客さんのほうが気を使ってしまい、本末転倒です。

だから、どういう経緯であれ、小学生のおっこが女将修行をする時点でウソなので、そこに突っ込んでも仕方がないと言えるのではないでしょうか。

などと考えると、「若おかみは小学生!」というタイトルは、実に上手いタイトルのつけ方だと思います。

物語中最大のウソを、受け手にタイトルで説得してしまっているのだから。

タイトル末尾に「!」がついている理由も、「これはそういう話ですよ!」と強く説得する意味かもなんて想像したり。

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