大特撮「ネギマン」に参加しました~4

4日目もロケに同行する予定だったんですが、急遽ミニチュア班に回りました。

前日の打ち合わせで、ガイナックスから持ち込まれる予定だった車のミニチュアが、手違いで届いてないことがわかり、急遽ヨナゴフィルムで作ることになりました。

6日の撮影までに、予備を含めて少なくとも5台は仕上げなければいけません。なのでこの日は、忙しくて写真を撮ってません。画像なしです。

車は、ネギマン登場のシーンで、ネギ畑のカットと、民家のカットで使うため、どこにでもあるような車が求められます。しかし、むしろそういうアイテムは、模型界ではマニア向けです。やはりスポーカーのほうが商品性が高いので。

しかも今回の撮影では1/24が必要なのですが、そのようなマニア向けアイテムは、たいてい1/32なのです。手に入るかどうか心配されました。ヨナゴフィルムと同じ商店街にある、おおはら模型さんに電話し、翌日の開店にアサイチでお伺いしたいとお願いしました。

そして翌朝。

模型店の開店に合わせて待ち合わせなんてガンプラブーム以来ですよ、なんてのんびりした会話をしながら、おおはら模型へ向かいました。

ありました、日常の車たち。

米子でよく見かける車の代表格、ニッサン・マーチ、スズキ・ワゴンR、ミツビシ・コルト、そして営業車でお馴染みの、トヨタ・ハイエース、が手に入りました。塗料とともに購入し、急いでヨナゴフィルムに帰ります。某スタッフは、ついでに私用のミニ四駆を購入したりして。

塗装の効率を考えて、ボディが同じ白ということで、私はハイエースとマーチを選択。2台平行して作りました。

メッキパーツは反射するとまずいので、ほんとは全部はがしたいんですが、時間がないので、ブラウンとフラットブラックを混ぜて薄めたものを塗って、反射を殺しました。そして同じく、時間短縮のため、内装など、見えないパーツはつけません。

撮影時の破損防止に、ドア類も固定。タミヤセメントと瞬間接着剤を混ぜて、強固に接着します。

ボディには、ヘコミや、サビて塗装の浮いた部分など作りたかったんですが、時間がないので、塗装でそのよう見えるよう工夫して見ました。さて、画面には映るかどうか...。

何とか形になって、あとは塗料の乾燥と接着の固定を待って、翌日には仕上げに入れる状態まで持っていきました。ひと安心です。

そしてこの日の作業終了後、なんとガイナックスの武田康廣さんから、スタッフ全員に焼肉が振る舞われました。翌日の作業にエネルギーいただきました。ごちそうさまでした。

まさか、コミケの上映会や雑誌等で見て笑っていた、あの「怪傑のーてんき」に焼肉をご馳走になる日がこようとは。ていうか、ガイナックスの仕事にスタッフとして参加してること自体、不思議なのですが。わかんないものですね。改めて、感慨深いです。

つづく。

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