MIA!!MS-06ZAKUII(2)

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TV版の設定では、ジオン公国の主力MSとしてMS-06が活躍していた当時は、MSはジオンのみが所有しており、連邦はV作戦で初めてモビルスーツの開発に成功したことになっています。つまり当時のMS-06にとっての脅威は、戦車や戦闘機、歩兵のロケット砲などから発射される固体実体弾か、空間戦闘での戦艦のビーム砲になります。しかし戦艦のビーム砲については、MSの機動性から考えると、さして脅威ではなかったはずです。

また「起動戦士ガンダム・オリジン」(安彦良和著)では、MS-06が主力MSとして運用されていたころには、連邦側には既にガンキャノン、ガンタンクが量産化、実戦配備されています。つまり、ガンキャノンの標準武装であるビームライフルが既知の脅威としてあったわけですから、ガンダム登場時点でのMS-06の装甲は、当然それに対応したものに改良されているはずです。

よって、TV版V作戦以前のMS-06であれば対固体実体弾装甲を、オリジン版かV作戦以後のMS-06であれば対ビーム装甲を表現することになります。

ビーム兵器がどのようなものかは、劇中タクラマカン砂漠でのRX-78-2ガンダム対MS-07グフ戦が参考になります。ガンダムのビームサーベルによって切断されたMS-07のコックピット装甲の一部を、パイロットのランバ・ラルが、グローブをはめた手でもって外へ押し出す場面があります。このことから、劇中に登場するビーム兵器は、主に熱によって対象を破壊する兵器であると考えられます。

以上のことから、MSの装甲には、冷間時の高硬度と共に高い耐熱性が求められたはずですから、現用兵器で近いものを探すと、湾岸戦争時のM-1エイブラムス戦車の装甲である、劣化ウランとセラミックによる複合装甲板が近いでしょう。となると、結構つるっとした表面になりますね。半ツヤぐらいに仕上げると、設定を踏まえた表現になると思われます。後は迷彩の問題ですが、これについては後日。

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