はね折れ、足もモゲてしまったか、わいそうな、われらがトリピー。
ホチキスの針とプラくずを使って、接合および再建手術をおこないます。
鉛筆でピン打ちのアタリをつけます。
ピンバイスで穴あけ。
ちょっと大きめに開けて、穴にパテを詰めて、瞬間接着剤をたらして…
ブスリ。
継目はパテで埋めます。
欠けてどっかいってしまった足は、ジャンクボックスからプラくずを集めて再建しました。
デザインナイフとヤスリ、紙ヤスリで形を整えて、下ごしらえ完了。
塗装して完成です。
追記 09.03.10
塗装について書けとおっしゃるかたが若干名いらっしゃるようなので、追記します。といっても特別なことはなにもしてないのですが、「塗って乾かして終わりです」ではおもしろくないので、お役に立つかどうかわかりませんが、細かく書いてみます。
今回、筆を2本使いました。理由は、塗る色が翼の白と靴の黄色なので、それぞれ他の色が混じると致命的に汚くなってしまうのと、片方の乾燥を待つ間にもう一方を塗って、作業を効率よくすすめるためです。また筆は、できるだけコシの柔らかい筆を選びます。対象が小さいので、筆が硬いと、筆先が割れてきれいに塗れません。
まずは中性洗剤で物を洗浄。そして、下地が透けて見えるぐらいの薄さに調整した塗料を、できるだけ、一度塗ったところに筆を重ねないようにして、塗ります。筆あとが残ったり、プラスチックの地の色が透けたりしても、気にしません。筆あとは、塗料の調整が適切であれば、乾燥する過程で自然に馴染むはずです。全体に塗り終わったら、いったん乾燥させます。乾燥しても凹凸が消えないときは、塗料が固すぎるので、溶剤で調節します。凹凸ができてしまっても、仕上げで600番ぐらいのペーパーで磨いて消せる場合もありますが、手間ですし、エッジの塗装をはがしてしまう可能性も大きいので、塗料の固さをきちんと調整しておくのが吉です。
塗りと乾燥を4、5回繰りかえすんですが、早く下地を隠してしまおうと、しつこく筆を重ねないようにしましょう。重ねてしまうと、先に塗った塗料が溶け出して、塗面がヨレてしまいます。完成を焦らず、丁寧な仕事を心がけましょう。もし塗料を溶かしてしまったときは、拭き取ってやりなおした方が無難です。そのまま進めてしまうと、ヨレが表面の濃淡や凹凸となって現れ、汚い仕上がりになってしまいます(AFVの塗装ではむしろそれがOKだったりしますが)。
重ね塗りが終わったら、一度コンパウンドで磨きます。塗装がうまくいっていれば、下地が透けつつも、綺麗なツヤが出ているはずです。磨いたら、中性洗剤で洗浄して、再び重ね塗りをします。色にもよりますが、重ね塗りと磨きを2セットほど繰り返せば、きれいな塗膜が出来るはずです。
仕上げは、同じようにしてクリアを重ね塗りしてもいいのですが、今回、モノが小さく、あまり塗膜を重ねるとエッジが厚ぼったくなってしまうので、極細コンパウンド仕上げのみとしました。