妖怪大戦争

カテゴリ:映画

水木しげる、地元ロケということで気にはなっていたんですが、「子供向けの映画はなぁ・・・」と、あまり気が進みませんでした。でも、面白かった!

お話自体は普通のヒロイックファンタジーなんですが、細かいところにネタがふりまかれてて、わかんない人置いてけぼりな感じ。自分の周りで、この映画を見たという方に聞くと、ほとんどの方がラストの意味がわからないという答え。まぁ、豊川悦司を悪役に使ってオチがアレだもんね。普通はわかんないよね(笑)

追記:06/08/12

昨夜地上波で放送があった関係でしょうが、「妖怪大戦争 ラスト 意味」で検索してこられる方が非常に多いです。やっぱりわかんないよね、あれは。

地上波でもやったわけですし、もういいだろうということで、一般の方向け解説シリーズ第2段。
「妖怪大戦争のラストの一般向け解説」

実はヒントは、作中に出てきます。おじいちゃん(菅原文太)が赤飯を食べているシーンがそれです。

今ではおめでたい時のお祝い料理として欠かせない赤飯ですが、そのルーツは、古代の日本の祭事において神前に供えられた、赤米(あかまい)飯であると言われています。お祭りと言っても、どんちゃんどんちゃんと騒ぐほうの祭りではなくて、荒ぶる神を鎮めるほうの「祀り」です。つまり本来赤米には、凶事を退ける意味があったのです。いわゆる「怨霊信仰」ですね

もうおわかりでしょう。

加藤は悪霊です。その悪霊・加藤は、あらゆるものを合成してしまう装置に、「めでたいもの属性」を備えたアズキとともに飛び込んでしまった。このことから想像されるのは

A) 加藤の中に一粒の良心が植え付けられた
B) 能力の一部が浄化されて力が弱まった
C) 最悪、(能力的に)普通の人になってしまった。

あたりでしょうか。いずれにしても、加藤の能力は大きくそがれ、野望は失敗に終わったわけです。以上が「妖怪大戦争」のエンディングの意味です。

ファンタジーには、独特のお約束があります。例えば、ゾンビは乾燥しているので火系の呪文に弱いとか、狼男は呪詛契約によって吸血鬼の下僕となっているとか、魔法使いは頭は良いが、力がないとか、菅原道真は雷神として祀られているので、雷系の呪文が使えるとか。前もってそういう知識を仕入れてからファンタジー作品を見ると、よりいっそう楽しめます。

ちなみに妖怪は、悪魔や幽霊などのスピリット系モンスターではなく、犬や猫、ゴブリンやオークなど、野生動物と同じようなものです。ですから妖怪小豆洗い自身は、めでたい小豆に触れても、何ともないのです。

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