神話好きなら一度は行きたい吉備津神社。最近は友好ムード漂う、かの桃太郎伝説の地であります。場所は、岡山県岡山市の郊外。国道180号線沿いにあるので、わかりやすいですね。人気の場所なのか、広い駐車場もあります。
車から降りると、大きく高い像が立ってました。「だれ?」と思って碑文を読んでみると、「はなせばわかる」のキャッチコピーでお馴染み、第29代内閣総理大臣こと、犬養毅でした。よめばわかる。岡山県出身だったのですね。
「して、なぜ吉備津神社に犬飼毅?」と疑問のあなた。もっともでございましょう。ここでワンポイント神話講座。桃太郎伝説について。
桃太郎伝説と言えば、キビダンゴという薄給でもって犬、猿、雉を雇い入れ、危険な鬼退治に駆り出して莫大な利益を得たという、現代のブラック企業もかくやの人物伝としてご存知の方もいらっしゃるかと思います。しかし近年は、実はすぐれた外交手腕でもって鬼と友好条約を結んだ優れた政治家の伝説であるとする説が、主におこさま方の間で流通しています(一部事実と異なる場合があります)。
さておき。
そんな桃太郎伝説ですが、これが実のところいわゆるひとつの二次創作のようなものでして、元々は、吉備津彦命(きびつひこのみこと)が、犬飼健(いぬかいたける=犬)、楽々森彦(ささもりひこ=猿)、留玉臣(とめたまおみ=雉)の3人の家来とパーティーを組んで、鬼乃城の温羅(うら)という鬼(正体がナメック星人だったかどうかは知りません)を成敗し、吉備津神社の釜(電子ジャーに似ていたかどうかは知りません)の下に封じたというのが、オリジナルでございます(ホントは諸説ありますが)。これら3人の家来のうちの一人、犬飼健が、実は犬飼毅の始祖だという噂がありまして、よってここに像が立っている、というわけでありました。
長い前置きはさて置いて、長い石段を登っていくと、大きな参門がありました。丹塗りが綺麗です。現在進行形な感じですね。
参門をくぐると、すぐに大きな拝殿があります。
参門は丹塗りで維持されていますが、拝殿と本殿はそのままです。国宝なので手を加えられないんでしょうね。国宝だと直してもらえない、というのが、理不尽な気もします。とりあえずお参りしましょう。
「オレだよオレ」「吉備津彦かい?」と5円を振り込んで、二礼二拍手一礼。
横からの眺めを拝見。
平安の趣き。かっこいいです。
切り妻が二つありますね。なにか意味があるのでしょうか。いちおう平入り、ということになるのでしょうか。ここは綺麗に塗られているようですね。
拝殿の左り後ろに、お守りやお土産を売っているところがあるのですが、
第58代横綱千代の富士(現、年寄九重)の、昭和61年1月場所の優勝額。一瞬、なんで?と思いましたが、そういえば相撲は神事ですもんね。なにか横綱と縁があるのでしょうね。
大きな・・・イチョウ・・・だったかな?忘れました。
拝殿の左にお庭がありました。
小さな滝が
コイのいる池に流れ落ちています。