壊れたノートPCでおてがるファイルサーバー

カテゴリ:Ubuntu

ディスプレイとキーボードが不調になって、外付けのディスプレイとキーボード、マウスをつないで、デスクトップ代わりに使っていたノートPCを、ファイルサーバーとして再利用します。

ノートPCのOSはWindows2000で、これをサーバーとします。クライアントのOSはUbuntu 9.10。ノートPCのほうでフォルダに共有を設定すれば、すぐにクライアントからアクセスできるようになります。しかし、ノートPCにディスプレイがないので、ノートPCの電源を切ったり、メンテナンスすることができません。ほとんど使わないディスプレイをつないで場所を取られるのも、メンテナンスのたびにディスプレイをつなぐのも面倒です。

そこで、ネットワーク上の他のPCをGUIで操作できるソフトウェア、RealVNCを導入して、リモートでノートPCを制御できるようにします。

サーバー側の設定

All userのDocumentsフォルダに、共有を設定。「アクセス許可」をクリックして、Everyoneアカウントを削除。管理者ならびにアクセスを許可するユーザーのアカウントを登録し、それぞれにフルアクセスを与えます。

「コントロールパネル」の「ユーザーとパスワード」で、ログオン時のデフォルトユーザーを設定して、電源を入れたら即ログオンするように設定します。

Vectoerから、RealVNC日本語インストール版をダウンロードし、インストール。

「VNCサーバ4(サービスモード)>サービスの設定」を起動し、「認証」タブの「パスワードを設定」で、アクセス用のパスワードを設定。「接続」タブの「ローカルマシンからの接続のみ受け入れる」をチェック。「追加」をクリックして、アクセスを許可するIPアドレス、つまり、クライアントのIPアドレスを設定する。許可するIPアドレスには範囲設定が使えるので、例えば「192.168.1.0/24」でもOKです。

クライアントPCの設定

ターミナルサーバークライアント(tsclient)をインストール。最初から入ってるかも。

ルーターの設定

ルーターのDHCP設定画面で、各マシンに割り振るIPアドレスを固定する。

接続と運用

サーバーPCを起動。

クライアントPCを起動し、tsclientを立ち上げ、「コンピューター」に、サーバーのIPアドレスを入力。「プロトコル」にVNCを選択して、「接続」。

パスワードの入力を促す小さなウインドウが開くので、RealVNCの「認証」タブで設定したパスワードを入力。

サーバーPCのデスクトップが表示されて、Mission accomplished。

感想

さすがにリアルタイムとはいかず、描画が1秒ほどずれます。でも、たまのメンテナンスには十分でしょう。

補足

今回は、Windows2000をUbuntuで操作しましたが、サーバー、クライアントともOSがWindows同士なら、TrueRemoteを使ったほうが、操作が速いです。ただし、サーバーのOSがWindows2000だと、ログオン画面が転送されてこないため、Windowsアップデート等、管理者でのログオンが必要な場合に困ります。WindowsXP以上では問題ないようです。

OSがWindowsXP以上なら、標準装備のリモートデスクトップが最も速いです。ローカルのマシンを操作しているのと同じ速度で操作が可能です。ユーザーの切り替えにも対応しているので、メンテナンスも可能です。

tsclientには、リモートデスクトップ用のプロトコルも装備されているので、サーバーがXP以上なら、リモートデスクトップを使い、Ubuntu側では、tsclientのプロトコル設定でRDPを選ぶのが良いでしょう。

サーバーがWindowsXP以上で、クライアントがWindows2000の場合は、マイクロソフトのサイトから、リモートデスクトップのクライアント専用ソフトが手に入ります

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