PCは富士通のFMV-C601を使っているのですが、1GBのメインメモリのうち、内蔵グラフィック共用でビデオメモリとして64BM使用という、今となっては少々非力な仕様です。
もうすぐWindowsXPのサポート期限が切れるので、再びUbuntuで使いたいのですが、現在の状態では、Ubuntu 11あたりからの問題で、OSと内蔵グラフィックの相性が悪いらしく、よくフリーズしてしまいます(キーボードも無反応なのにマウスカーソルのみ動くのが謎なんですけど)。
そこで、Windowsは7あたりに乗り換えるのを想定して、再びUbuntuを使えるようにするため、ビデオカードを購入しました。
ハードウェアのインストール
FMV-C601は、本来はビジネス向けのPCなので、拡張はあまり考えられておらず、1本のPCIバススロットにブリッジを付けて2スロットになっています。よって搭載スペースが狭く、選べるカードは2つ3つぐらいしかありません。
そんな中からで、GPUクロックが早く、ビデオメモリがいちばん多く載っているという理由で、玄人志向のGF-GT610-LP1GHDを選びました。
販売元が玄人志向なので、動かなかったらどうしよう、と思いつつ、インストールしました。
結論から言うと、無事、使えるようになりました。
ただ、いくつか問題もありました。
D-Subケーブルのコネクタに、拡張スロットのフレームの一部があたって、入りません。
コネクタが当たる部分だけを金属ノコでカットしようと思ったのですが、角度的に作業が難しいので、面全体を90度曲げる加工をしました。
電源を入れて「F2」でBIOSに入り、Video FeaturesのDefault Primary Video AdapterをPCIにセットして、Windowsを起動。
Windowsでのドライバのインストールは滞りなく済んだのですが、案の定、Ubuntu側で困難に当たりました。
ドライバのインストール
Ubuntuでのドライバは、synapticパッケージマネージャからnvidia-current-devをインストールすれば問題ないのですが、一方NVIDIAからは、より新しいドライバが出ているのです。
やはり、メーカー提供の最新のを使いたいじゃないですか。
NVIDIAからダウンロードしたファイルに実行権を付けて、「端末から開く」でインストールしようとすると、rootじゃないとインストール出来ないよ(英語)、と言われます。
そこで、端末を起動して「sudo sh -」でrootを取ってインストールしようとすると、今度は、X Serverが動いてるから止めてね(英語)、と言われました。
たぶんリカバリモードで起動してrootで作業すればOKだなと思ってやってみると、今度は、/tmpにファイルが書き込めないよ(英語)、と言われました。
「X Server 終了」でグーグル先生に聞いてみると、「Alt+f2~f4」でコンソールモードに入り、「sudo /etc/init.d/lightdm stop」と入力するとX Serverを止められるとか。
ところが、リカバリモードでログインしてAlt+f2~f4のどれを試しても画面が真っ暗になってしまい、なにも見えません。
それどころが、ディスプレイのスタンバイを示すオレンジランプが点いて、映像信号の出力も止まっているようです。
操作の順番をいろいろ変えて試したところ、なんとかインストール出来ました。
解決
管理者アカウントでログインして端末を開き、「sudo sh-」でrootに。
「/etc/init.d/lightdm stop」でX Serverを停止。メッセージのおしりでカーソルが点滅する状態になりました。
「Alt + f2」でコンソールモードに移行すると再びログインを求められるので、管理者アカウントでログイン。
ふたたび「sudo sh -」でrootに入って、ダウンロードしたドライバの場所をフルパスで入力して、やっとインストールが始まりました。
途中いろいろ聞いてきますが、すべてacceptとyesとcontinueで抜けました。
インストール処理が終わったら「exit」を2回入力してログインに戻り、「Ctrl + Alt + Del」で再起動して完了です。
あぁよかった。
Ubuntuが「普段使いの道具」になるには、道のりはまだまだ遠そうです。