大特撮「ネギマン」松江城~3

カテゴリ:米子映画事変 模型

二重に屋根を貼りました。

二重は、運搬と改造を顧慮して、接着しないで、爪楊枝でダボを作って継ぐようにしました。

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屋根材の板は、まっすぐなものを水で濡らして曲げ、乾燥させて反りを表現します。

反った板を屋根の各面に合わせてカットし、何枚か横に並べて一つの面を作るんですが、材が薄くて柔らかいので、湿度によって伸び縮みするんです(笑)

ぴったり合わせて貼ったと思ったら、乾燥して縮んできて隙間が開いたり、湿気を吸って伸びて波打ったり…

どうしようかと悩んで、エアコンを26度に設定して自然乾燥させた状態で、瞬間接着剤を点付けして固定。そこを結果的な妥協点としました。

今日はここまで。

つづく。

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大特撮「ネギマン」松江城~2

カテゴリ:米子映画事変 模型

松江城でまず印象に残るのは、白壁と、黒い板壁です。このキットでは、それはレーザー加工の凹モールドで表現してあります。

そのまま飾るなら味わいがあっていいのですが、塗装すると、ただの黒い板になってしまいそうです。それでは表情にとぼしい。

ある案を思いついて、しかし数も多いしどうしようかなと思ったんですが、絶対に見栄えが違うはずと踏んで、思い切って工作しました。

1mm厚のプラ板を、1mmの幅で短冊状にカットして、、、

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瞬間接着剤で、外壁全体に貼りました。

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最初、壁の高さ分を測って、合わせてプラ板をカットしたんですが、これを貼ってみると、ほんのコンマ数ミリ、飛び出たり足りなかったり。

数本で距離があるなら問題ないんでしょうけど、数の多さゆえに切断面で直線が構成されて、揃ってないのがすごく目立つんですね。なので、長く棒状に切り出しておいて、貼り付けながらカットしていきました。

また、切り出しを急いで一気にやるとプラ板がカールしてしまうので軽く何度もカッターを走らせるとか、切りっぱなしだとエッジがたってちゃんと接着されないのでエッジは削らなくちゃいけない、なんて手間もあったり。

ともかく、全体に貼り込みました。

それを塗装。

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ね、全然違うでしょ?(と、元の画像ないですけど)

ちなみに塗料は、ガッシュの水性アクリルを使いました。黒はランプブラック、白はチタニウムホワイトです。

つづく。

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大特撮「ネギマン」松江城~1

カテゴリ:米子映画事変 模型

米子映画事変のスペシャルムービー、大特撮「ネギマン」。その3、4話の特撮パート撮影が、米子市内某所にて行われています。

すでに目にされた方もいらっしゃると思いますが、今回のネギマンには、松江城の変化である、マツエ・ジョーが登場します。

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これがマツエ・ジョーだ!

今回、その松江城が、マツエ・ジョーに変化する直前のカットで使用されるらしい、松江城の模型の製作を依頼されました。

ベースとなるキットは、木製模型メーカー、ウッディジョーさんの、1/150松江城です。

箱を開けてみると、レーザー加工で精密にカットされたパーツと、木片、木製の角棒などが入ってました。屋根や棟木などは、木片を型紙に合わせて切り出したり、あるいは現物合わせで切り出して、組み立てるようです。

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本来は、精密再現模型ということではなく、インテリアとして楽しむ種類の模型のようです。

そんなわけで、省略やアレンジが加えられているため、実物の松江城を見たときに印象に残りそうな部分は、自作、改造しなければなりません。

また、上で書いたように、現物合わせで部品を切り出す箇所が多いため、ここが出来ないとあれが作れない、という場面も多く、さらに、運搬の際に分割出来るようにしておく、現場で必要なら改造も可能にしておく、などの事情も顧慮すると、塗装計画も含めて、けっこう大変そうです。

1日目はパーツのチェックと、資料写真集め、組み立てプランの検討のみで、翌日から工作にはいりました。

つづく。

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