完成です。
三菱パジェロ・ミニVR-2
ホンダ・S-MXローダウン
仕事のあと、ヨナゴフィルムへ納品しました。
ウインドウパーツのマスクがすんで、塗装です。
まずS-MX。
説明書では、オレンジ+レッド+ゴールドリーフの混色なってますが、今回メタリックは必要ないので、オレンジ+レッドに、トーン調整としてライトグレイを少々混ぜました。
なかなかいいオレンジが出ました。
乾燥を待つ間に、パジェロのボディを塗装しました。
パジェロもブラシ塗装にしようかと考えてたんですが、せっかくの(?)オフローダーだし、シルバー部分も含めて、すべて筆塗りで行いました。
まず、ボディ下部の銀色部分にライトグレーを下塗りし、乾燥してからフラットアルミを塗装しました。
ついでに、ドアミラーの鏡面とアニマルガードも、説明書ではシルバーですが、同じフラットアルミで塗ってしまいました。フラットアルミの方が反射が鈍いので、都合がよかろうかと思います。
銀色部分が乾燥したら、これをマスキングして、他の部分を塗ります。
指定はディープグリーンですが、実車は、もっと彩度のある、深い緑です。でも調色するのは手間なので、指定通りディープグリーンで塗ってしまい、仕上げでトーンアップして、明るさを調整することにしました。
パジェロの乾燥を待つ間に、S-MXの内装と、両車の黒い部分を、フラットブラックで塗装します。黒く塗るパーツは多かったので、黒はすべてエアブラシで塗装しました。
SM-Xの内装は、ミディアムグレイ。シートは、ボディに使ったオレンジに、イエローとライトグレイを混ぜました。布の質感表現は必要ないので、やってません。
乾燥を待つ間に、パジェロのボディを仕上げます。
エナメルのオリーブグリーンに少量のホワイトを加えて、全体にドライブラシして、トーンアップ。続いてエッジにホワイトをドライブラシして、ハイライト。モールドの深い部分に薄めたフラットブラックをさして、パジェロのボディは完成です。
そしてS-MXの仕上げです。
エナメルのオレンジにグレーを少々混ぜ、全体をウォッシングして、トーン調整。ハイライトは、ホワイトにオレンジを気持ち混ぜて、ドライブラシ。そしてお馴染みフラットブラックのシャドウを加えて、S-MXのボディ、完成です。
最後に、ホイールにヨゴシを加えます。
エナメルのレッドブラウインに少量のフラットブラックを加えてシンナーで薄め、ブレーキダストを再現します。
遠慮しないでバシャバシャのせないと、いい汚れ具合になりません。
つづく。
あす16日から「ネギマン」第二話の米子ロケが始まります。第一話に続いて、第二話でもミニチュアおよび撮影スタッフとして声をかけていただいたので、参加しました。
まずはミニチュアから。
今週初めのこと。撮影につかう模型のキットが届いたとの知らせを受け、ヨナゴフィルムまで受け取りに行きました。ヨナゴフィルムに着くとダンボール箱が届いており、開けると、車のキットが詰め込まれていました。
中から、フジミのダイハツ・リーザとスズキ・アルトを見つけて、古い車体なのでクタビレさせがいがあるのと、両方とも白い車体だったことから塗装作業の効率がいいと踏んで、選択しました。
ところがHちゃんからは
「あのー、Aさんにはこっちを作ってほしいんですよぉ」
と差し出されたのは、メタリックオレンジのホンダ・S-MXと、ダークグリーンとシルバーツートンのパジェロ・ミニ。
「色はこのキットの色で仕上げるのかなぁ」
「そうですね~(^^)」。
シルバーはキレイに塗装するのが難しいので、エアブラシ仕事が必須です。S-MXも、メタリックは落とすにしても、調色の必要があるので、同時進行で効率よく仕上げるには、出来ればエアガンが2丁欲しいところですが、ウチには一丁しかありません。・・・まぁなんとかなるでしょう。
まず、パーツを洗浄から。
作業を効率よく進めるために、パーツをランナーに着けたまま塗装します。組んだあとで、ランナー痕をリタッチします。
パーツが乾いたら、ウィンドウパーツの枠をフラットブラックで塗るために、マスキング。この作業は、車の模型で一番面倒くさい部分の一つといえましょう。ここが終われば、車模型は半分出来たようなものです。
マスキングの方法は、まずウィンドウパーツに、両面テープでトレーシングペーパーを貼り、黒枠になる部分を鉛筆でなぞって、マスク用の型紙を作ります。
写真では外側からトレーシングペーパーを貼ってますが、これは、パジェロミニの窓のデザインが、左右対象だからです。右側で取った型紙が、左側のマスクになります。S-MXのように左右非対称デザインの場合は、窓の内側から貼って型を作ります。
ウィンドウパーツから、型紙を両面テープごと剥がし、カッターマットに貼ったマスキングテープに貼り付けて、デザインナイフでカットします。カットしたら、ナイフでマスクの端のほうを少し浮かせて、ピンセットで剥がします。
注意する点は、カッターマットにマスキングテープを貼るさいに、あまり引っ張らないで貼ること。引っ張りすぎると、縮んでしまってサイズが合わなくなります。
もうひとつ、マスキングテープは、左右の端をカットして使うこと。マスキングテープのフチにはホコリなどがついていて、そのまま使うとキレイなラインが出ません。塗料が流れ込んでしまうこともあります。溶剤等で修正は出来ますが、無駄手間です。
デザインナイフの刃は、切れが悪くなったら、研ぐか交換しましょう。切れが悪いと切断面が毛羽立って、塗装のフチがキレイに仕上がりません。私は、先端が欠けない限りは、600番のペーパーで研いでます。
つづく。