Windows8.1+Ubuntu12.04のデュアルブート環境を作る

カテゴリ:Ubuntu

新しいPCを買いました。マウスコンピューター製のEGPA463R83DR20W8Kです。展示処分で安かったのと、現行のPCが絵を描くにはつらくなっていたので、買いました。

CPUはAMDのA4-6320。メモリはDDR3L8GB。HDDは2TB。Radeonオンボードグラフィック装備で、DVDマルチドライブつきです。OSはWindows8.1の64bit版が入っています。

これにUbuntu12.04の64bit版をインストールして、Windows8.1とのデュアルブート環境を作りました。

インストールが完了するまでは山あり谷ありだったんですが、そのへんは割愛して、作業手順のみを記録しておきます。

作業の流れは以下の通りです。

  1. 準備
  2. HDDにUbuntuのインストール領域を作る
  3. Ubuntu12.04 64bit版をインストール
  4. 仕上げ

準備

Ubuntu12.04 32bit版の日本語RemixCDと、64bit版のDVDを用意します。

なぜ32bit版が必要かというと、うちのPCでは64bit版だと動作が不安定で途中で落ちてしまうので、安定している32bit版でインストール環境を作るためです。

32bit版の日本語RemixCDイメージはUbuntu Japanのサイトで手に入りますが、64bit版の日本語Remixはありませんので、本家Ubuntuのサイトからオリジナル版を手に入れます。

12.04はリリースから時間がたっているのでダウンロード場所がわかりにくくなっていますが、リリースサーバーからダウンロードできます。「Ubuntu 12.04.5 LTS (Precise Pangolin)」ページの「64-bit PC (AMD64) desktop CD」のリンクがそれです。

本家版なので表示が外国語になりますが、起動時に日本語も選べるので問題ありません。Ubuntuを使いなれていれば英語のまま作業を進めても問題ないでしょう。

Ubutnuのインストール領域を作るためには、Windows8のシステム領域を縮小する必要があります。

Windows8を起動してディスク管理を開き、Windows8のEFI領域とWindows8のシステムがインストールされている領域を確認しておきます。ボリュームのサイズをメモしておくとよいでしょう。

また、「コントロールパネル」 > 「ハードウェアとサウンド」 > 「電源ボタンの動作の変更」を開き、「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリック。「高速スタートアップを有効にする」のチェックをはずして無効にしておきます。

HDDにUbuntuのインストール領域を作る

32bit版のCDをドライブに入れてPCを再起動しますが、そのままではUbuntuで動かないので、BIOS設定を変更します。

BIOS設定画面を開いて、AdvancedタブのWindows8/8.1 Configuration > Windows8/8.1[Disabled]に設定。BootタブのQuiet Boot[Disabled]に、Boot Mode Select[UEFI + LEGACY]に、Boot Option #1[CD/DVD]にそれぞれ設定して起動します。

CDから起動できたら「インストールしないで試す」でUbuntuを開始し、Gpartedを使って、上でメモしておいたWindows8のシステム領域を縮小して空き領域を作ります。他の領域に手をつけてはいけません。

今回は、できた空き領域から2GB引いた部分をext4で確保し、引いた2GBをswap領域にあてました。

Ubuntu12.04 64bit版をインストール

領域が確保できたら、再起動してふたたびBIOSを設定します。

BootタブのBoot Mode Select[UEFI]に、Boot Option #1[UEFI CD/DVD]に設定し、64bit版のDVDをドライブに入れて起動します。

起動できたら、起動メニューからインストールを選択、あるいは「インストールしないで試す」を選んでubuntuを開始し、アイコンからインストールを開始します。

うちのPCでは開始してアイコンからインストールしたほうが比較的うまくいくようでした。途中で落ちて再起動したりフリーズしたりもしましたが、めげずに何度もトライしました。書き込みが始まってしまえば落ちないようでした。

ブートローダーの場所はWindows8のEFI領域を指定しました。dev/sdaや、Ubuntuをインストールした場所を指定する手もあるようですが、試してません。

仕上げ

インストールが終了したらそのまま再起動して、みたびBIOS設定画面を出します。

AdvancedタブのWindows8/8.1 Configuration > Windows8/8.1[Enabled]に、BootタブQuiet Boot[Enabled]に、UEFI Hard Disk Drive BSS Priorities[Ubuntu]に設定して起動します。

Ubuntuで起動すればインストール成功です。

なおWindows8で起動するには、UEFI Hard Disk Drive BSS Priorities[Windows8]に設定します。

電源を入れたらWindowsのブートマネージャーかGRUBのブートメニューからOSを選ぶのがスマートな気もしますが、Windowsはたまにしか使わないのと、安定しているのでこのままで使おうと思います。

アイコン