あす16日から「ネギマン」第二話の米子ロケが始まります。第一話に続いて、第二話でもミニチュアおよび撮影スタッフとして声をかけていただいたので、参加しました。
まずはミニチュアから。
今週初めのこと。撮影につかう模型のキットが届いたとの知らせを受け、ヨナゴフィルムまで受け取りに行きました。ヨナゴフィルムに着くとダンボール箱が届いており、開けると、車のキットが詰め込まれていました。
中から、フジミのダイハツ・リーザとスズキ・アルトを見つけて、古い車体なのでクタビレさせがいがあるのと、両方とも白い車体だったことから塗装作業の効率がいいと踏んで、選択しました。
ところがHちゃんからは
「あのー、Aさんにはこっちを作ってほしいんですよぉ」
と差し出されたのは、メタリックオレンジのホンダ・S-MXと、ダークグリーンとシルバーツートンのパジェロ・ミニ。
「色はこのキットの色で仕上げるのかなぁ」
「そうですね~(^^)」。
シルバーはキレイに塗装するのが難しいので、エアブラシ仕事が必須です。S-MXも、メタリックは落とすにしても、調色の必要があるので、同時進行で効率よく仕上げるには、出来ればエアガンが2丁欲しいところですが、ウチには一丁しかありません。・・・まぁなんとかなるでしょう。
まず、パーツを洗浄から。
作業を効率よく進めるために、パーツをランナーに着けたまま塗装します。組んだあとで、ランナー痕をリタッチします。
パーツが乾いたら、ウィンドウパーツの枠をフラットブラックで塗るために、マスキング。この作業は、車の模型で一番面倒くさい部分の一つといえましょう。ここが終われば、車模型は半分出来たようなものです。
マスキングの方法は、まずウィンドウパーツに、両面テープでトレーシングペーパーを貼り、黒枠になる部分を鉛筆でなぞって、マスク用の型紙を作ります。
写真では外側からトレーシングペーパーを貼ってますが、これは、パジェロミニの窓のデザインが、左右対象だからです。右側で取った型紙が、左側のマスクになります。S-MXのように左右非対称デザインの場合は、窓の内側から貼って型を作ります。
ウィンドウパーツから、型紙を両面テープごと剥がし、カッターマットに貼ったマスキングテープに貼り付けて、デザインナイフでカットします。カットしたら、ナイフでマスクの端のほうを少し浮かせて、ピンセットで剥がします。
注意する点は、カッターマットにマスキングテープを貼るさいに、あまり引っ張らないで貼ること。引っ張りすぎると、縮んでしまってサイズが合わなくなります。
もうひとつ、マスキングテープは、左右の端をカットして使うこと。マスキングテープのフチにはホコリなどがついていて、そのまま使うとキレイなラインが出ません。塗料が流れ込んでしまうこともあります。溶剤等で修正は出来ますが、無駄手間です。
デザインナイフの刃は、切れが悪くなったら、研ぐか交換しましょう。切れが悪いと切断面が毛羽立って、塗装のフチがキレイに仕上がりません。私は、先端が欠けない限りは、600番のペーパーで研いでます。
つづく。